最初にあげた様々な機材の中でいちばん目を引くのは、やはりミキサーと呼ばれる機材だろう。 「音響調整卓」、「ミキサー卓」、思いっきり省略してただ単に「卓」とも呼ばれるこの機材、 コンサート会場や録音スタジオの真ん中に陣取っていたり、きれいなイルミネーションで飾られていたりして、 ほの暗い中だとやけにかっこよかったりする。 しかも、やたらとスイッチやツマミがいっぱい付いていて、なにやら難しそうだ。これを操作できる人は やっぱりすごいんだろうなぁ。と、素人目には映る(だまされてはいけない、そう見えるだけだ)。 でもこれはただ単に目立つ為に真ん中に陣取っていたり、イルミネーションを灯しているわけではない。 それなりの理由があってのことだ。ま、それは勉強していくうちに追々分かると思うので、ここでは説明しないけどね。 ただ、目立つということは、音響の中心的存在(機材)だということは確かである。実際、全ての音響機材は ミキサーにつながっているといっていい。ということで、ミキサーを中心として音響機材を考えてみようと思う。
ひとつのコンサートを作り上げている音響システム全体の中で、ミキサーはどんな働きをしているのだろうか? まずは、ミキサーの役割を考えてみよう。
Atsushi Hirai; 2006-01-01 open; 2006-01-01 update Mail to