3.1.音の実体 で音は空気の振動だって説明したことを覚えているだろうか。音の大きさというのは、
その振動の大きさのことだ。空気の圧力の大きさと言い換えてもいい。音の大きさのことを音圧と
表現されることも多い。単位はPa(パスカル)で、人間が音として聞こえる音圧の範囲はおよそ
0.00002[Pa]〜20[Pa]
であると言われている。なんて言われても実感としてよくわかんないよね。
下の図を参考にしてもらえれば、なんとなく音の大きさ(音圧)のイメージがつかめるのではないだろうか。
わたしたちが聞こえる一番小さい音(0.00002[Pa])と一番大きい音(20[Pa])とでは、100万倍の差がある。 このくらい差があると、言葉でも表現しにくいし、桁数も多くなるので直感的に分かりにくい。 そこで、音響業界一般では音の大きさを表す時に、図にあるように[dB](デシベル)という単位を使う。
余談になるが、大気圧という言葉を聞いたことがあるだろうか。地上でわたしたちが空気から受けている圧力のことだ。
海抜0mの地上での大気圧は1[気圧]。そして1[気圧]=101325[Pa]なのだ。ということは
わたしたちは日常生活の中で常に101325[Pa]の圧力を受けて生活していることになる。(逆に言うと、
その圧力がかかっているから肉体が維持されているともいえるのだが。)それはともかく、101325[Pa]の
圧力の中で0.00002[Pa]〜20[Pa]のわずかな圧力変化を、わたしたちの耳は音として捉えていることになる。
それだけ聴覚というのは敏感だということだ。
また、水が高い所から低い所へ流れるように、空気だって圧力の高いところから低いところへ向かって流れる。
それがいわゆる風となり、わたしたちに向かってくると空気の圧力として感じられるるわけだ。
ちなみに、日本で測定史上最大級の第二室戸台風の中心気圧は92500[Pa]。大気圧との差は8825[Pa]。
そのくらい圧力差があるとものすごい暴風となるのだ。