[3.2.音を伝える]をまとめると次のようになる。
音を伝えるということは、すなわち、音について次の3つを伝えるということ。
音の大きさとは空気の振動の大きさである。(空位の振動)=(空気の圧力)であり、音圧という表現もする。 単位はPa(パスカル)で、人間が音として耳で聞こえる音圧は0.00002[Pa]〜20[Pa]。これだと桁数が多くて直感的に 分かりにくいので、通常はdB(デシベル)という単位で表現する。そうすると人間が音として耳で聞こえる範囲は 0[dB]〜130[dB]と扱いやすい数字で表せるようになる。
音の高さ(音程)は周波数で表される。単位はHz(ヘルツ)。通常人間が耳で音として聞こえる範囲は20[Hz]〜20000[Hz]である。 ちなみに88鍵のグランドピアノの一番低い音は27.5Hzで一番高い音は4172Hz(基準のラを440Hzにした場合)。また、人間の話す声 300Hz〜500Hzくらいが中心となる。
一般的には音色とか音質と言われる。柔らかい音、硬い音など多種多様な表現がなされる。大きさや高さのように ひとつの数字では表せない最も複雑な要素。ピアノやギターやフルートなど様々な楽器で同じラの音を出しても、 それぞれの楽器を区別できるのはこの音色といわれるものがそれぞれ違うからだ。