ミキサーのレベル調整が終われば、後はパワーアンプのボリュームを上げるだけだ。
もう一度マイクで話してレベルメーターが点灯するかどうか確認しよう。その状態で
話しながら、パワーアンプのチャンネル1(CH A)のボリュームを少しずつ上げてみよう。
【注意】この時、ボリュームを上げている途中で、「キーン」とか、「ブーン」とか、「ボーン」とか、
「コーン」とかいうような変な音がしたら、即、急いで、ボリュームを下げること。
これは、ハウリングという現象で、後でこれを防止する方法を説明する。
簡単に言うと、ボリュームの上げすぎか、スピーカーとマイクの位置が近すぎるか
した場合に起こる。
ボリュームを下げたら、スピーカーからマイクを離して、もう一度徐々に
ボリュームを上げると、さっきよりはハウリングが起きずに、音量が上がるはずだ。
今はこのハウリング現象が起こらない程度のボリュームにしておいてね。
L側のスピーカーから音が出た人、おめでとう!!
ある程度の音量が得られたら、チャンネル2(CH B)についても同じくらいボリュームを
上げてみよう。R側のスピーカーから音が出たかな?
めでたく両方のスピーカーから音が出た人。今度はミキサーの[STマスターフェーダー]
を上げ下げしてみよう。続いては[チャンネルフェーダー]でも同じように試してみよう。
どのくらいフェーダーを動かすとどの程度音量が変わるかが実感できるだろう。
実際のミキサー操作では、他にもマイクや楽器がミキサーに入力されるので、
それぞれの[チャンネルフェーダー]で、楽器間、マイク間のレベル調節をして、
最終的な全体のレベル調整を[STマスターフェーダー]で行なうことになる。
ちょっと試してみようか?