今度はCDやMDなどプレーヤーの音をミキサーに入力してみようか。やり方はマイクの場合と
ほとんど同じなんだけど、コネクタの変換をしないといけないかもしれない。
このミキサーは、このようなプレーヤーや、シンセサイザーなどステレオ出力の楽器を
入力するために4つのステレオ入力が出来るようになっている。それがCH5-6,CH7-8,CH9-10,CH11-12だ。
それぞれ奇数CHがL、偶数CHがRとなっている。4つのステレオ入力すべて、フォンプラグで
入力できるようになっており、加えてCH9-10,CH11-12ではRCAピンプラグでも入力できるように
なっている。
さて、あなたが持っているプレーヤーの出力端子はどのようなコネクタだろうか? もし、
RCAピンプラグの入出力コネクタを持っているなら、そのままCH9-10かCH11-12のどちらかに
つなげばよい。持っているプレーヤーがポータブルタイプのものだと、ヘッドフォン端子から
出力することになるので、φ3.5mmミニプラグからRCAピンプラグに変換する必要がある。変換には
ケーブルの片方がφ3.5mmミニプラグで、もう片方がRCAピンプラグのケーブルを使うのが手軽な方法。
一般の家電量販店でも普通に置いてあるので、持っていなければ購入するしかない。
ここではCH9-10 に接続できたとして話を進める。
まず、パワーアンプの電源スイッチを OFF にする。
続いて、マイクのときと同じように、
a.マスターコントロール部の[STマスターフェーダー]を0まで上げる。
b.チャンネルコントロール部の CH9-10 の[チャンネルフェーダー]を0まで上げる。
c.チャンネルコントロール部の CH9-10 の[STスイッチ]を ON にする。
次にレベルメーターを見ながら
d.プレーヤーを再生する。
ポータブルプレーヤーならヘッドフォンのボリュームを徐々に上げて、レベルメーターが
0付近で点灯していればok。この CH9-10(CH11-12) には[GAINコントロール]がない。
それはプレーヤーのように、ある程度出力レベルが決まっているものの入力を想定しているからだ。
マイクや楽器の出力のように、人や楽器によって出力レベルが違うものだと、その入力によって
レベル調節が必要になる。そのための[GAINコントロール]でもあるわけだ。
それはさておき、プレーヤーを再生してある程度レベルメーターが点灯したら、とりあえず
OKとしよう。今は必ずしも0まで点灯する必要はない。
では、[STマスターフェーダー]を一番下まで下げてから、パワーアンプの電源スイッチを
再び ON にしよう。そして、[STマスターフェーダー]を徐々に上げていく。
さて、スピーカーからプレーヤーの音が流れてきたかな? マイクは前と同じ状態だよね。
そうしたら、マイクに向かって話してみよう。歌ってみてもいい。プレーヤーとマイクの音が
同時にスピーカーから出ているよね。どちらかが大き過ぎたり小さ過ぎたりした場合は、
それぞれの[チャンネルフェーダー]を使ってレベルを調整しよう。
このレベル調整がミックス作業ということになる。