http://www3.coara.or.jp/~tomoyaz/higa0011.html
イコライザーという名前は知らなくとも、使ったことがある人は結構いるんじゃないかな? 例えばいろんな
オーディオ製品についている[Hi]と[Low]、もしくは[Bass]と[Treble]というツマミはそれぞれ、高音域と
低音域の音量をを調節するイコライザーだ。また、最近はどうか分からないが、[ラウドネス]なんていう
スイッチがついた製品もあった。それもイコライザーだ。後はポータブルプレーヤーで[Trainモード]なんて
いう名前で、高音域の音量を下げるイコライザーがついているものもある。
そのような使い方は、イコライザー本来の「等しくする」という意味とは少し違っいる。特定周波数帯域の
音量をコントロールできるとうイコライザーの特性を、もっと積極的に使って、聞きやすい音や自分の好みの音を
作ろうという使い方だ。
いろんなタイプのイコライザーがあるが、PAで音場補正に使われるのは、主にグラフィックイコライザー
と呼ばれるものだ(略してグライコ)。GraphicEQualizer 略して GEQ なんて書かれたりもする。上下に動くスライド式のボリュームが
横に何列か並んでいるものだ。1本1本のスライド式ボリュームにそれぞれ特定の周波数帯域が割り当てられていて、
そのボリュームを下げるとその帯域の音量だけが下がる、また逆にボリュームを上げればその帯域の音量だけが
上がるというものだ。どの帯域をどれだけ調整したかがひと目で視覚的(グラフィカル)に分かるので、
グラフィックイコライザーという名前がついている。何本のスライド式ボリュームが付いているか(20Hz〜20000Hzを
いくつの帯域に分割しているか)でどのくらい細かく調整できるかが決まる。それが10本なら
10バンドのグライコ、30本なら30バンドのグライコなんて呼ばれる。
一般的にプロの人が使うのはたいてい30バンドのグライコ。そのワンランク下が15バンド、次が10バンド、7バンド
というような分割になっている。
通常はミキサーのアウトボード(周辺機器)としてセパレートタイプのものが使われるが、
ミキサーに内蔵されているものもある。