http://www3.coara.or.jp/~tomoyaz/higa0011.html

5.大きくすると音が変わる?

5.4.音場補正に使う機材

イコライザーという名前は知らなくとも、使ったことがある人は結構いるんじゃないかな? 例えばいろんな オーディオ製品についている[Hi]と[Low]、もしくは[Bass]と[Treble]というツマミはそれぞれ、高音域と 低音域の音量をを調節するイコライザーだ。また、最近はどうか分からないが、[ラウドネス]なんていう スイッチがついた製品もあった。それもイコライザーだ。後はポータブルプレーヤーで[Trainモード]なんて いう名前で、高音域の音量を下げるイコライザーがついているものもある。

そのような使い方は、イコライザー本来の「等しくする」という意味とは少し違っいる。特定周波数帯域の 音量をコントロールできるとうイコライザーの特性を、もっと積極的に使って、聞きやすい音や自分の好みの音を 作ろうという使い方だ。

いろんなタイプのイコライザーがあるが、PAで音場補正に使われるのは、主にグラフィックイコライザー と呼ばれるものだ(略してグライコ)。GraphicEQualizer 略して GEQ なんて書かれたりもする。上下に動くスライド式のボリュームが 横に何列か並んでいるものだ。1本1本のスライド式ボリュームにそれぞれ特定の周波数帯域が割り当てられていて、 そのボリュームを下げるとその帯域の音量だけが下がる、また逆にボリュームを上げればその帯域の音量だけが 上がるというものだ。どの帯域をどれだけ調整したかがひと目で視覚的(グラフィカル)に分かるので、 グラフィックイコライザーという名前がついている。何本のスライド式ボリュームが付いているか(20Hz〜20000Hzを いくつの帯域に分割しているか)でどのくらい細かく調整できるかが決まる。それが10本なら 10バンドのグライコ、30本なら30バンドのグライコなんて呼ばれる。

一般的にプロの人が使うのはたいてい30バンドのグライコ。そのワンランク下が15バンド、次が10バンド、7バンド というような分割になっている。
グラフィックイコライザの周波数分割表

通常はミキサーのアウトボード(周辺機器)としてセパレートタイプのものが使われるが、 ミキサーに内蔵されているものもある。

Atsushi Hirai; 2006-01-01 open; 2006-01-01 update Mail to