6.実際のPAの流れ

6.2.当日の流れ

6.2.1.機材の搬入

搬入できる時刻になったらいよいよ機材の搬入開始だ。時間には遅れることがないよう、余裕を持って搬入口に 到着しているようにしよう。そして搬入が始まったら、出来るだけスムーズに終わらせたい。音響担当としては できるだけ調整に時間を取っておきたいからね。

機材の仕分け

まずポイントとなるのは搬入した機材の仕分け。卓位置が客席になる場合は、 搬入した機材をステージ側で使用するものと、客席側で使用するものとに分けなくてはならない。 ひと目でわかるスピーカーとかマイクスタンドなんかは当然ステージ側に置くことになるが、ラックに収められた 機材、ケーブル類などはその状況に応じてどちら側で使用するのか違ってくるし、表示が何もなければ 準備した当人でないとひと目で見分けるのは困難だ。たくさんの人がお手伝いしてくださることになれば なおさら混乱するだろう。そこで事前に仕分けする人をひとり決めておいて車から降ろした時に、 その機材はどちら側に持っていくのか指示するとか、機材一つ一つに(もちろんラックごとなどの収納単位) どちら側に運べばいいのか明記しておくとか、一工夫欲しいところだ。 2〜3人でチマチマ運べる状況ならその場の対応だけでもいいけどね。

運搬は慎重に

機材は重い。ひとりでは運べないものもある。いくらスムーズに終わらせたいからといって、 機材を雑に扱うのは厳禁。機材は全て精密機器だということを忘れないように。 ともすると、ラックにキャスターが付いているからといって、 デコボコがきつい通路をガタガタいわせて転がしてしまいたくなることがあるが、 そこは人を待ってでも持ち上げて運ぶなどの配慮がほしい。また、重いので 持ち上げるときよりは下ろすときにより注意を払うようにしたい。 大勢で搬入作業を行なう場合には開始前にそのへんの説明がひとことあるといいね。

Atsushi Hirai; 2006-01-01 open; 2006-01-01 update Mail to