音の拾い方というのは、どういう原理で音を電気信号に変換しているかということ。その原理の違いによって
マイク内の構造が自ずと違ってくる。音の拾い方の分類=音を電気信号に変換する原理の分類=マイクの内部構造の
分類ということだ。大きく分けて「ダイナミック型」と「コンデンサ型」がある。(「リボン型」というのもあるが、
既に一般にはほとんど販売されてもいないし、取り立てて覚える必要もないと思うので、ここでは省略させていただくことにする。)
ここで、難しい原理や構造を覚える必要はない。覚えなければならないのは「コンデンサ型」のマイクは
電源がなければ動かないってこと。電源は多くの場合ミキサから供給されるか、個別の電源ユニットから供給される。
これをファンタム電源という。マイクによってはファンタム電源が供給できる環境になくても使えるように
乾電池を使えるものもある。ともかく、「コンデンサ型」のマイクを使うには電源が必要だということは
最低限覚えておくこと。そうしないと、マイクをつないでも音が出ないなんてことになるぞ。
また、一般的にダイナミック型よりコンデンサ型の方が音質がよい。特に高音域の特性が優れている。
しかし、反面ダイナミック型は内部構造がコンデンサよりも簡単なこともあり、丈夫で壊れにくい特徴を持つ。
そんでもって、PAではダイナミック型が多用され、コンデンサ型は本当に必要なところだけに使われる。また、
逆に音質重視のレコーディングではコンデンサ型が使われることが多い。