7.PA機材あれこれ
7.2.ダイレクトボックス
7.2.1.ダイレクトボックスの役割
市販の解説書などでは、一般的にダイレクトボックスには次の2つの役割があると記載されている。
両方とも楽器なども含めた音響機材を接続するときに問題になる事柄を
解決するための機能だ。機材同士を接続して使うときには、必ずその間で
電気信号の受け渡しが行われる。具体的な例を挙げると、
マイクとミキサを接続した場合にはマイクから送った電気信号をミキサが受け取る。
ミキサとパワーアンプを接続した場合にはミキサから送った電気信号をパワーアンプが受け取る。
等々だ。音響というお仕事の中では電気信号の受け渡しは常に起こっている。
そこで問題になる事柄って何かというと、ひとつは、
信号を送る側の機材と受け取る側の機材との仕様の違いから起こる問題。
もうひとつは、長距離で信号の受け渡しをするときにはどうしても
接続ケーブルが長くなってしまうので、外部からノイズを受けやすくなるという問題。
この2つの問題を解決してくれるのがダイレクトボックスというわけ。
正確にはダイレクト・インジェクション・ボックスという。
英語で書くと Direct Injection Box 略して DI 。
Atsushi Hirai; 2006-01-01 open; 2006-01-01 update
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